わたしは彼に甘ったれていたい

Vamp Bamboo Burn~ヴァン!バン!バーン!~|劇団☆新感線公式のプレビュー公演まで2ヶ月をきった。もう稽古は始まっているのだろうか、それとももうそろそろかな、なんて考えを巡らせながら日々を過ごしている。まだ2ヶ月、あと2ヶ月。人それぞれの2ヶ月の中で、彼はどれほどのことを吸収するのだろう。

 

わたしは彼に甘ったれている。だから「稽古中にいっぱい怒られるのかな」と思うと嫌になるし、「上手くいかなくて悔しいこともあるだろうな」と思うと胸が痛くもなる。それでもやっぱり舞台に立つ彼を、『劇団☆新感線』という大きな集団の中で輝く彼の姿を早く観たい。まだ2ヶ月もあるし、怒られていたら嫌だなと思っている割に、舞台に足を運んだときには世界一幸せになれる自信が既にある。それぐらいわたしは、彼に甘ったれている。

 

いっぱい怒られて、いっぱい悔しい思いをして、グループで一番ちっさな彼が、いっぱいの責任を背負う。いっぱい練習して、いっぱい言葉を覚えて、キャストの方たちにいっぱいお世話になって、いっぱい可愛がってもらって、いっぱい笑ってくれたらいいなと思っている。そうして舞台が終わるころにはいっぱいの自信やいっぱいの経験値をもって、『劇団☆新感線』の一座からグループへ戻ってきてくれるだろう。

 

彼は本当にたくましくて、頼もしい。わたしは彼に「もっと頑張れよ」って思ったことがない。いつも求めている以上に頑張ってくれる。そうやって幸せな気持ちにさせてくれて、「この人を応援していてよかったな」って、いつも思わせてくれる。そういう強くて優しい彼に、やっぱりわたしは甘ったれているから、「この仕事をしていてよかったな」って思っていてほしい。わたしは彼がそう思う瞬間の、ほんの少しの手助けをしたい。この舞台から見る景色が、彼がそう思える瞬間のひとつになりますように。